2023年11月にフルモデルチェンジを受けて登場したスズキ スペーシア。先代と比較して走行性能がアップし、さらに上級グレードでは後席にオットマンを採用するなど居住性も向上。ライバル車であるN-BOXと比較しつつ魅力を探る!!
※本稿は2024年3月のものです
文/片岡英明、写真/SUZUKI
初出:『ベストカー』2024年4月10日号
先進安全装備にオットマンってアルファードじゃん!! スペーシアは機能満載! 王者N-BOXと比べて違いは?
■日本一売れているN-BOXと比べてどうなのか?
2023年11月にフルモデルチェンジしたスズキ スペーシア
スペーシアはCVTや電動パワステなどを一新し、走りの実力を高めた。燃費のいいマイルドハイブリッドだが、ターボはパワフルだ。NAエンジン搭載車も軽量ボディに助けられ、日常使いでは不満のない実力を発揮。キャビンは後席でも広く、上級グレードはオットマンまで装備する。
N-BOXのターボはスペーシアと互角の実力、NAはVTECの採用もあって少し上を行く。燃費はスペーシアに及ばない。キャビンと荷室の広さは互角だが、快適性はN-BOXが少し高得点だ。走行性能ではスペーシアの足は硬め。しなやかな動きのN-BOXは全体的に半歩リードする。
■標準ボディはターボが選べないが、お薦めグレードは?
軽販売1位のN-BOX(左)と2位のスペーシア(右)
スペーシアにはドレスアップしたカスタムと標準ボディがあり、カスタムXSにはターボも設定する。パッケージは変わらないが、カスタムはファッショナブルな外観だし、インテリアなどにも上質ムードを盛り込んだ。実際に走らせても標準ボディより高級、上質と感じさせる部分が多い。
全車、マイルドハイブリッドで、先進安全装備も大幅に進化した。エアロパーツなどを必要としないなら快適装備が充実したハイブリッドXがお薦めだ。後席のマルチユースフラップや電動スライドドアなどを標準装備し、満足度が高い。カスタムは、買い得で力強いXSターボに惹かれる。
●スペーシア(ハイブリッドX・FF)主要諸元
・ボディサイズ:全長3395×全幅1475×全高1785mm
・車両重量:880kg
・パワーユニット:0.66L直3(49ps/5.9kgm)+モーター(2.6ps/4.1kgm)
・燃費:23.9km/L(ハイブリッドX・FF)
・値段:153万100~219万3400円
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